
事業部と言えば、カンパニー制である。稲盛さんのアメーバ経営って奴だろう。
そのトップである事業部長は言わば社内の子会社の社長とも言える。
ところが驚くべきことに、我が社の事業部長にはわずか2000円の交通費の決裁権すらないのだ。
経理に「この領収書、事業部長では決済出来ないので役員の印鑑をもらって下さい」と言われた時に愕然とした。いくら小さい会社でもそれはないよね..
稲盛 和夫 日本経済新聞出版社 2010-10-02
もちろん会社によって考え方が色々あるだろうからしょうがないのだけど、これってもっと単純な「権限と責任」の問題になるのではないか。
何も権限を与えず、手足を縛り、それで責任だけ負わせるというのはフェアじゃないっしょ。
事業部長に2000円の決裁権すら与えないと言うのなら、彼は何も決められないのではないか。全て上に許可を取らないと何もできない証拠である。それで良い仕事が出来るだろうか。
だったら初めから社長や役員が全て細かいところまで決めて、その下は全員ヒラでよくね?
もしそれがよい考えなら、思い切ってそれをしなさい。許可をもらうよりも、謝るほうが簡単だから。 by Grace Murray Hopper
プロ野球とかでもそうですよね。
厳しいプロスポーツの世界だって、1年くらいのチャンスは与えられるはずだ。
例え毎打席ホームランを打てなくても、シーズンを通して数十本のホームランを打てば問題ないだろう。
さて、「ホウレンソウ(報連相)」などと言って、よく上司が部下に求める文言がある。自分の解釈はこうだ。
・報告 → 結果を伝える(命令されていたことや発生したこと)
・連絡 → 予定を伝える(今後の見通しなど)
・相談 → 出来ないことや分からないことを伝える(助けや教え求める)
それと同じく、上が下にしなければならないことを自分なりにまとめて「メイエンカイ」と呼んでいる。
・命令 → 目的とゴールを示す
・援助 → 状況を確認し必要によってヘルプする
・解説 → 手段、方法、リソースを教える
このうちの「解説」だが、車輪の再発明にならないようにすでに試みて失敗した経験や良いと思われる具体的な方法を教えると同時に、与える権限を伝えなければならないと思う。
下の者が何をしてもいいのかをはっきりさせるのは上の役目だ。
さて、その時に「君には2000円の決済権も与えないよ」と言われた事業部長はどうするだろう? 絶望しかないよね。
一つ一つの結果だけでなく、ある程度の期間を通してのトータルの結果で見なければいけないんだと思います。

会社を設立したのはいいけど、開店休業状態..
しかし、赤字でも法人県民税、法人市民税の均等割は支払う必要があり、約7万円と痛い..
そんな経営者はいませんか?
とは言え、会社の設立よりも清算や廃業、解散の方が難しいのが現実です。
そこで試してもらいたいのが、「休業」の届け出になります。
休業というのは制度としてはないらしいのですが、現実的には休業を受け付けおり、休業の間は法人市県民税の均等割も免除されることが多いようです。
辻・本郷税理士法人(編著) すばる舎 2011-02-22
管轄の税務署、市役所、県税事務所などにご相談されてみて下さい。
手続きは簡単な場合が多く、担当者が教えてくれると思います。

仕事の経験から一つ分かったことを書いてみます。
会社という組織は、営利のために活動しています。儲けてナンボの世界です。
会社で働く個人も同様に個人の利益のため、つまり給料がもらえるから働いています。
しかし、個人レベルで考えると、苦労しても同じ給料しかもらえないなら、苦労の少ない楽な仕事をした方がよい、ということになります。
朝から晩まで肉体を酷使し働いても、通常は低賃金です。一方、大企業でのんびりコーヒーを飲みながら働いても、肉体労働者よりも厚遇なことが多いでしょう。
つまり、辛い仕事だからと言って、給料が高いとは限らない。そんなの当たり前なので、より良い席を求め、椅子取りゲームの就職活動が熾烈な戦いになるのでしょう。
さて、仕事をしていると様々な部署、様々な個人の思惑、力関係などによって、仕事の進め方が決まって行きます。担当者が個人の考えで、やる・やらないを決めることが許されていることは少ないでしょう。
例えば非常に難しい仕事があったとして、担当者個人としては、失敗のリスクが高く(ボーナス査定ダウンや最悪クビ)、チャレンジして成功したとしても給料も変わらない、会社の制度上などの理由で出世や将来にも影響がない、となればその仕事はやりたくないというのが本音でしょう。
とは言え、会社でそんなことを公言するのは、立場を非常に悪くするので言えません。
追いつめられた担当者が取る道はおのずと決まってきます。
つまり、社内的に角が立たない方法で仕事自体を無くしてしまう道です。
例えば、発注先の見積もりを改竄し、あえて値段を高くし、会社に報告する。
高すぎるので仕事として成り立たなくなり、そのまま仕事自体が流れるかも知れません。難しい仕事が消えた担当者は一安心です。社内での評価もそれほど下がらないでしょう。
会社組織において、このようなモチベーションの従業員を抱えることは問題です。
しかし、これは個人の問題だとは言い切れない部分もあります。人が増えればモチベーションの高くない人は一定数出てきます。
会社として出来ることはないのでしょうか。
・・私はこう考えます。
まず担当者を追い詰めすぎないないこと。
追い詰めると会社にとって不利益でも個人としてはある程度のメリットがある方法を編み出し、繰り出してきます。
どこかに逃げ道、余裕を与えましょう。
裁量権限を増やす、時間的余裕を与えるなどが考えられますね。例えば納期に余裕があれば品質リスクは軽減できるかも知れません。
長い目で見れば会社の利益になるはずです。
そして、しっかりとした評価制度を確立させること。
リスクや難易度の高い仕事をしても給料が変わらない、評価にも影響しない、ということであれば難しい仕事から逃げたくなる人ばかりになってしまいます。
目標を立てさせる会社は増えていますが、目標を達成したら個人にとってどれだけプラスになるのかも先にしっかり示すべきです。
反対に、「できなかったから、君にはボーナスがないのだ」となれば、従業員側も納得しやすくなるでしょう。
日本には高い技術があると盛んに言われていますが、私はそうは思いません。
結局は人なのです。人が優れていたから技術も受け継がれてきたし、国が豊かになったのです。
人を活かすも殺すも組織の制度とトップの考え方次第だと思います。
「みんなで考えましょう」なんて言うのはトップの逃げです。「船頭多くして、船、山に登る」と謂います。
会社が潰れて、従業員の責任にするトップなんていません。

待ち行列理論は、行列でどれくらい待つのか、ということを予想するのに使われます。
公式はこうです。
ρ(混み具合)=新しく来る仕事量/処理できる仕事量
待ち時間(人分)=ρ/(1-ρ)
例えば、あるラーメン屋さんで、1時間に10人のお客さんが来るとします。つまり、6分に1人来店します。
また、1人当たり8分くらいで席を立つとします。つまり、1時間にに7.5人帰ります。
混み具合=0.8=(60/10)/(60/8)=80%
4人分=0.8/(1-0.8)
待ち時間=32分=4*8
となります。
上記の混み具合は80%で、32分待つことになります。
では、仮に混み具合が1/10の8%だと何分待つのでしょうか?
混んでいる具合が1/10なのだから、待ち時間も1/10の3.2分?
いえ、違います。
約0.7分=0.08/(1-0.08)*8
となります。全然待つ必要がありません。
ではもし混み具合が90%だとしたら?
72分=0.9/(1-0.9)*8
となり、わずか10ポイント増えただけで、待ち時間は倍以上になります!
これの面白いところは、仕事の品質やスピードにも置き換えることができるからです。
時間に余裕がある状態と、業務があまりに多い場合では、仕事の品質や処理スピードに明らかな差が出るのです。
仕事のスピードで考えると・・

品質に関わる仕事をしていると色々なタイプの人に出会う。
基準的な品質をクリアしているとしても、個人主観の品質をクリアしていないとして問題と言う人。
例えば、使用上や法律的、規格的な基準はクリアしていたとしても、パッケージの印刷が悪いとして、何度も作り直しになることがある。
当然パッケージの品質も消費者に魅力を訴えるポイントとなるので、ある程度のレベルを求めるのは理解できるが、虫眼鏡を使わないと写真にすら写らないレベルまでこだわる人もいる。
世間一般では、品質にそこまでこだわり、商品価値を高めることは悪いことではなく、むしろ良いこととされている。
そしてなぜ品質が過剰なほど良くなるのかは、ここに原因がある。
それは、周りの誰もが「そこまでしなくていいじゃん」と言えないからだ。
そう言ってしまうと、万が一の時に責任を取らされるのである。
多くの会社では、規格基準よりもより高い品質を自社の標準としていることだろう。
100kgの過重に耐えるのが規格基準なら、200kgで実験し、安全性を保証する、といった具体に。
仮に品質を高めることだけが素晴らしいことであり、売れる一番の要因であるなら、日本の製品は今でも世界を席巻していたことだろう。
臆病で慎重な日本人気質は品質を追求するには向いている。
ところが、なぜ劣るはずの中国や韓国の製品が、日本にまで入って来て、日本の製造業や農家を駆逐しているのか?
結局は日本の消費者ですらそこまで求めていないということではないか?
小野 道照,直井 知与 日本規格協会 2009-01
十万が一を百万が一にするために3.5倍の金を払う?
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