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ライフログに、憧れて。

2021 年 12 月 5 日 コメントはありません

ライフログ、というのに数年前から興味がある。
自分の人生を記録する。

「3年前の今日、自分はどこにいて、誰と会って、何をしていたのか、そして何を喋っていたか」
あなたには分かるだろうか。
私には分からない。だが分かるようになりたい。
だからそれをデジタルで記録する。
記録は、より自動に近い半自動が望ましい。
ボタンを押すと記録が始まり、再度押すとストップするみたいな。

テクノロジーが年々進歩し、色んなモノがネットに繋がった。
そろそろそのようなコンセプトの製品が出てきてもいいと思っていた。
正確に言うと、この数年間でそういう商品が出てきつつあるが、すぐに消え、残念な状況だった。
ライフログ的な行為に興味がある人は少ないのだろうか。

だが今回は違って、光明が見えている。

私のライフログの目標はこうだ。
1) 場所の記録。何月何日の何時に自分がどこにいたのかを残す。
2) 誰と会って、何をしていたかの記録。これは写真やビデオとして残す必要がある。
3) 何を話していたかの記録。音声を残すとともにそれを後から容易に探せるようにしておきたい。

1) 場所の記録
実はこれはすでにできていて、記録は取れている。
SilentLog
このアプリを入れれば簡単だ。何も考えずに残せるのが素晴らしい。
これ以外に、自分でもウェブアプリを作り、ランドマーク的なところを訪れた際、クラウドに記録を残している。

2) 誰と会って、何をしていたかの記録
これは画像やビデオに残しておけばいい。ただこれが意外に難しい。
アクションカメラなど身体に着けるカメラは現在多く出ているが、どれも一長一短。
電池の持ち、大きさ、ソフトウェア、完成度、保存方法。色んな問題がある。
面倒でない方法にしないと、続かない。それが人の性。

現状において一番最適なのはやはりスマートフォンだろう。
スマホのカメラは進化が止まらないが、ライフログとして残す映像は必ずしも高解像度である必要はない。
残す、という行為にもコストがかかるわけだし。ローカルに残そうが、クラウドにアップしようが、お金がかかるのだ。
(それでも一番の敵は面倒くささだと思う。面倒だと絶対に続かない)
これを解決するには、スマホに、例えば30分に1回写真撮影を自動でするアプリを入れればよい。
そうして保存した写真を、Google Photosなどのクラウドに自動でアップロードする仕組みも、スマホなら構築は容易だ。

身体に装着するパーツも今は数多く製品化されているのも助かる。
アクションカメラ用のマウント部品を試せばしっくり来るのもあるだろう。
私は首から吊り下げるタイプを入手した。

これを首から下げて、スマホを着けておけば、勝手に写真を残してくれる。
あとはたまにGoogle Photosのアプリを開けば、保存した写真を自動でアップロードしてくれて残せる。

3) 何を話していたかの記録
これは簡単であり、難しい。
会話の記録は、それこそ数十年以上前からボイスレコーダーがあり、今はどのスマホでも使える。
つまり、会話の記録自体は非常に簡単ですぐに始められる。

だが想像してほしい。1日に10時間を超える音声の記録をし、それをどのように活かすのか。
授業や重要な商談の話を、その都度記録するならそれでもいいのだが、あくまでライフログ。
後から容易に検索できねば意味がない。
ということで、録音した音声をテキスト化する必要がここで出てくる。
話し声をテキスト化してしまえば、そのテキストと音声ファイルを一緒に保存することで、後からの検索が容易になる。
会話を文字検索できるようになるわけだ。
「あの話はいつしたんだっけ?」「あの時何を話したっけ?」「あの人何て言ってたっけ?」
これを確認したい時、Google検索のように出来たら凄いと思いません?!

ここがテクノロジーの最前線の話になる。AIだ。

キーボードが苦手な人のために、音声入力(音声の認識)はかなり前からあった。
だが精度が非常に低く、しかも予め自分の声を登録する必要があるなど、使い勝手が非常に悪かった。
結局キーボードで入力した方が速かった。

次に出てきたのがクラウドでの音声認識。
アプリ上などで声を録音し、その音声をクラウドに上げ(あるいは自動で)、クラウド側で処理し、端末にテキストを返す。
これはサービスにもよるが、かなり精度が良くなった。
しかし、常にオンラインでないと使えないし、サービスの多くは有料だったり、制限があったりした
(日本の会社でも色んなサービスの販売がされているが、そのほとんどがバックエンドで米国系IT企業のサービスが動いているようだ)
決してお手軽に使えたわけではなかった。

そうした中、圧倒的存在感を示したのがつい先ごろ発表・発売されたGoogleのスマホ、Pixel 6である。
このスマホの何が凄いのかというと、最新SoCによる、AIを活かした音声認識能力だ。
ありがたいことに日本語にも対応しての登場となった。

言語処理AIにかなり特化したCPU、Tensorを搭載し、何とオフラインでも音声をしっかり認識する。
そしてその認識力は私が知る限りではトップクラスだ。
試しに下の動画を見ていただきたい。驚くはずだ。
しかもこれはオンライン状態ではなく、オフラインの状態、スタンドアロンで実現しているのだから舌を巻く。
これがわずか数万円で自由に使える。凄すぎ。

テキスト化できた音声は使える範囲が大きく広がる。
議事録的に使うのも余裕だろう。
このスマホでは当然のごとく翻訳機能まで備えている。
これだけしっかり認識できれば翻訳の方も捗り、かなり優秀であろう。

もうさ、オートメモポケトークもいらないわ。
全部このPixel 6が一台あればいけるじゃん。

なお、実験したところ、例えばインターバル & 連写撮影!バックグランドカメラというインターバル撮影アプリとボイスレコーダーアプリは同時に使えるようだ。
ようするに、バックグラウンドで写真を撮影しながら、声も録音できるということ。

ということで、スマホがあれば自分の望むライフログが実現できそうだ。
今はその未来感にワクワクしている。

ちなみに本格的な録音や撮影の際はこのマイクを使おうと思っている。
iPhone用でコネクタはLightningだが、この変換アダプタを使えばAndroidなどのType-C端末でも使える。

Enjoy!

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容量無制限のクラウドに写真をバックアップしたい欲望が沸々と

2021 年 2 月 15 日 コメントはありません

2021年6月からGoogle Photosの圧縮写真/動画の保存容量無制限が、Googleサービス全体の15GBまで無料、に改悪される。

私もこれまでiPhoneで撮影してきた写真や動画をGoogleへ入れていた。
写真や動画は圧縮されるが使えるレベルだった。何よりも気軽だったし、検索も便利だった。
ダウンロードもすぐできるので、仕事に大活躍していた。
しかし今後はそうはいかなくなる。
そこで自分の使う方法で今までに近い、いやそれ以上にならないかと考え、色々調べてみた。

さて、Amazon Photosは、プライム会員であれば、写真に限っては容量無制限だ。
これも結構有名だが、プライム会員が家族や友人を「ファミリーフォルダ」に招待した場合、その招待された人達がライム会員でなくても、写真の保存容量が無制限になるそうだ。
それを聞いて私はてっきり、その人達の写真は「ファミリーフォルダ」にアップロードする必要があるんでしょ、と思っていた。ファミリーフォルダの写真はメンバー皆んなに丸見えになる。
ところが実は招待された人は、その個人個人の保存容量自体が無制限になるらしいのだ。
Amazon Photos恐るべし.. 使わない手はない。

【目指すこと】
・なるべく費用をかけない(ただしPrime会員費はOK)
・iPhoneでの操作を容易にする(なるべく半自動化)
・iPhone、クラウド、ローカルストレージの3者でバックアップを持つ
・iPhone(あるいはどのバックアップ)の写真を消してもその写真がどこかに残るようにしておく
・ローカルは冗長性のあるRAID1のNASで保存する

【手順】
1) Amazon PhotosのiOSアプリでiPhoneから写真/動画をアップロード(バックアップ)
※バックアップであり、同期ではない。写真や動画は個々に保存されるので片方を消しても、もう片方は消えない。

2) Amazon PhotosのWebサイト(ブラウザ)で、(前回保存した日付以降の)写真/動画を選択(年/月フィルターでソート、個別選択/全選択可能)し、ダウンロードのためにそれらをまとめてダウンロード用アルバムに入れる。
※こうすることでローカルにバックアップする写真の重複を防ぐ。

3) Amazon PhotosのWindowsアプリで2のアルバムをダウンロードし、ローカル(NASなど)に保存する(ダウンロードした写真/動画をその日の日付のフォルダにまとめて入れる)。
※こうすることで次回ダウンロードする際にいつの写真からダウンロードする必要があるのか日付で分かる。
※どうしてもダウンロードが難しい場合は、Webサイト(ブラウザ)から行う。全選択し、ZIPファイルで一気にダウンロードできる。

4) Amazon PhotosのWebサイト(ブラウザ)で、ダウンロード用アルバムの中の写真/動画をアルバムから削除する。
※アルバムから削除しても写真/動画自体は消えない。アルバムとは一種のタグ付けのようだ。

5) Amazon PhotosのWebサイト(ブラウザ)で、メディアの種類フィルターのビデオを選択し、全選択で全ての動画をAmazon Photosから削除する。ゴミ箱も空にする。
※写真は容量無制限だが、動画は5GBまでしか保存できない。そのため動画はローカルにバックアップしたら削除する。

6) iPhoneに保存している動画も全て削除する。
※再度Amazon Photosにアップロードしないための処置。

これで動画以外の写真についてはAmazonでいつでも確認/検索できるし、iPhoneを無くしたり、機種交換してもどこかに写真/動画が残る状態になる。
iPhoneでの日々の操作も、アプリを立ち上げて撮影した写真や動画を半自動でアップロードするだけ。
そして動画分が5GBに迫った時をトリガーにして、ローカルへのバックアップと動画の削除を行う。
仮にiPhoneを無くしても.. 写真はAmazon PhotoとNASに保存されており、動画はNASに残っている。

今回ローカルストレージとして使うつもりのSynologyのNASは、多くのクラウドサービスと連携が可能。
クラウドにバックアップを保存したり、逆にクラウドのバックアップを作ることができる。
となると今後は完全自動化が目標だが、動画も含めて(安い)容量無制限のクラウドストレージでないと完全自動化は「経済的に」難しい。
どこかでクラウドを圧迫するファイルを削除する必要が出てくる.. 当然NAS内のストレージもタダではない。

ところで、容量無制限のクラウドストレージ候補は2つある。

一つは改悪されたと言われるGoogle Workspace(旧G Suite)。
Google Workspace Enterprise Standardというのを選ぶと月額2260円で容量無制限になるらしい..
しかし、ここここを見ると4人未満の場合、「必要に応じて拡張可能」「1TB制限」と書いてあるので、5人分+値上げで高くつきそう。
単純計算で、135600円/年か。無理だな..
待てよ.. Google for Educationは導入している大学であれば恐らく無料で使えるので、それを目的に社会人学割で有名な放送大学に入るのも手かも知れない。
放送大学はGoogleを使っているらしく、恐らく保存容量無制限だろう。
ちなみに放送大学は長期だと全科履修生が一番安いようで、10年在籍で最安57000円らしい。5700円/年(475円/月)。これでGoogleが無制限なら高くない。更に各所で学割の恩恵も受けられる。

もう一つはBoxというクラウドストレージサービス。DropBoxと混同しそうだが、全く違う会社。
Boxのメインターゲットは法人客のようだ。
ここの1800円/月のプランは容量無制限。ただし3ユーザー以上必要なので、64800円/年となる。

そう考えると放送大学+Googleはやはり安い。

思い出はちゃんと残したい。できるなら容量を気にせず、考えず、悩まず、手軽に。

【追記】
Office 365 Educationという大学向けのプランがあり、大学の有効なメールアドレスを持っていれば無料でOfficeが使えるらしい。
その無料のプラン(A1)にも容量無制限のOneDriveがついている。
放送大学はすでにA1プランに入っているらしく、恐らく入学すればすぐに使える。


つまり、放送大学に入れば、Googleだけでなく、Microsoftのストレージも無制限に使えるわけだ。

また、A3という上位プランもあり、こちらは有料にはなるが、かなり安く(270円/月で)Officeのデスクトップアプリを使うことができる。サブスクリプションなので、Microsoft 365 Personalのようなものだろう。
大学がすでにA1に入っている場合でも、どうやら個人的にA3にアップグレードできるようだ。

資格が認められた教育機関は、無料でOffice 365 Educationを利用した上で、大幅な割引価格で高度な機能にアップグレードすることができる。それが、Office 365 Education E3というサービスプランだ。
学生は月270円、教職員は月490円を追加するだけで、Office 365 ProPlusのすべての機能を1人当たり5台のPC / Mac・5 台のタブレット・5 台のスマートフォンで利用することができる。EESやStudent Advantageと同等のサービスが受けられるということだ。

アカデミック版で値引きされた買い切り版を使うのもいいかも知れないが、デバイスが増えている現代社会は学生特権で格安のサブスクOfficeを利用するのもいいのではないだろうか。

【追記2】
夢破れる..

【追記3】
何とビックカメラから容量無制限の刺客が。その名は・・BicCLOUD!
550円/月で容量無制限で写真や動画をバックアップできる。
スマホ用のアプリがあり、撮影した写真などを自動でバックアップできるようだ。
Powered by Googleと表記があるので、Googleのサーバを利用しているのだろう。

PCからのアップロードは100GBまでに制限とのことだが、どうやって判定しているのだろうか。
スマホのアプリからのアップロードなのかどうかの判定なのかな。PCだとアプリではなくブラウザ経由での操作らしい。
つまりスマホに転送してアップすれば問題ない?!

心配なのがサービスが本当に持続可能なのか、ということ。
調べてみるとBicCLOUDの運営はビックカメラではなく、正直聞いたこともない会社
儲からなくなったら「や~めた」って十分あり得ることだと思うんだよね..
ある日突然、「サービス停止します。●月●日までにデータを移行してください。その後は全て削除されます」みたくなるのが怖い..

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外資系企業で働く日本人は主体性がないんだなこれが

2017 年 4 月 1 日 コメントはありません

Appleの日本語ネーミングセンスがダメだと以前書いた。
Googleも本国発の物が多く、日本発なのはせいぜいIMEくらいか。日本のGoogleにはJeff Deanに匹敵するプログラマはいるんだろうか?

実は最近、外資系企業(アメリカや台湾など)と付き合うことが増えて来ていて、見えて来たことがある。
それは日本側の「主体性のなさ」である。

恐らく、AppleもGoogleもAmazonも日本側は本国の言いなりなのだ。日本でそこまで有名でない外資(付き合いのある所)も同じ。植民地状態。
何か言うと「本国ではこう言っています・・」みたいな答えしか出てこない。
神田昌典のような人は皆無である・・ 神田氏はWhirlpoolというアメリカの家電メーカーの日本代表時代、本国は無視して好き勝手にやって実績を挙げたそうだ。

Apple Storeに故障の相談でよく行くのだけど、働いている連中を見るとまあヒドイ。
入れ墨してたりするのがゴロゴロいる(AV観ても入れ墨してる女だと萎える)。
いい意味でも悪い意味でもアメリカナイズされてしまっている自称Geniusたち・・

日本人よ、ガンバレ!

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mod_pagespeedを試してみた

2017 年 3 月 12 日 コメントはありません

mod_pagespeedというGoogle謹製のページ表示速度アップのためのモジュールがある。
私の使っているエックスサーバーでも簡単に導入できるようなのでこのブログでも試してみた。

導入するに当たって、効果を確かめたくなるのが人情だ..
そこで以下のサイトで確認してみた。

変更前: モバイル53/100 パソコン61/100
変更後: モバイル63/100 パソコン76/100
これって数が増えるほどいいってことだよね..?!
Googleの作ったモジュールなので、効果があるのは当たり前であろう。


変更前: Performance gradeが大体C評価で、Load timeは5秒前後
変更後: Performance gradeが大体B評価で、Load timeは5秒前後

Dallas, Texas, USAのサーバーで試した。
圧縮効果か、サイズが数百KB下がっていた。評価もB連発に。
しかし、Load timeにはほぼ改善が見られなかった。


変更前: PageSpeed ScoreがEやFで、YSlow ScoreがEくらい
変更後: PageSpeed ScoreがEで、YSlow ScoreがEくらい

分析自体が遅い.. 変更前はFully Loaded Timeに30秒くらいかかることがあった.. Canadaのサーバーだからか?
圧縮効果か、サイズが数百KB下がっていた。また、Fully Loaded Timeも10秒台になった。
しかし、評価はほぼ同じまま。

mod_pagespeedはCPUが貧弱だと逆に遅くなるらしいが、エックスサーバーでは一定の効果を確認できたので、取り敢えず引き続き使っていくつもりだ。

ただ、最大の弱点はCSSなどを更新しても、その更新が反映されるまで時間がかなりかかることである。
設定でmod_pagespeedをOFFにすると一時的に更新が反映されるが、再びONにすると元の更新されていない状態になる。
これはエックスサーバーの設定と考えられる。サーバーに一旦古いデータが圧縮保存されているのであろう、更新してもなかなか反映されない。

インターネット検索の思い出

2017 年 3 月 11 日 コメントはありません

今回の話は最近の若い人や古くからネットに触れてこなかった人は恐らく知らないかも知れない。

私が初めてインターネットに触れたのは、1998年だったと思う。
当時通っていた大学にインターネットが導入されたのだ(もっと早くから導入されていたのかも知れないが、本格導入はこの年だった)。

余りの便利さにのめり込んだ。
それから数年間、検索サイトの大手はYahoo!gooだった。
Googleではない。gooである。

検索を主体にしたポータルサイトが活況な時代だった。
その中でも上述の2サイトは最も有名だった。
当時、Yahoo!は「ディレクトリ型エンジン」、gooは「ロボット型検索エンジン」と呼ばれていた。

今では信じられないが、Yahoo!にはサイトをサーフ(笑)する専門のクローラーなる人がいて、人力で検索サイトを作っていた。
つまり、人が見て、内容を把握し、それを登録した上で検索させるような仕組みだった。
一方のgooは、自動巡回で内容を取得し、検索させていた。

私はどちらかと言うとYahoo!を好んで使っていた。
そして一般的にもそうらしく、Yahoo!の方が規模としては大きかったと思う。
ヤフオクなどのサービスもヒットしていた。

gooの弱点は精度の低さだった。
自動な分、大量の情報を扱っていたが、余計な内容を拾うことが多い。
例えばサイト内に様々なキーワードをわざと埋め込むと、gooはそれをそのサイトの情報と認識し、それを検索に反映させる。
アクセス数を増やしたい人はそういう行為を行っていたのだ。
当時、ネットのサイト運営だけで個人が稼ぐのは難しい時代だった。今のように簡単に広告は埋め込めず、広告主をほぼ自力で探さなければならなかったのだ。
それでもアクセス数を増やしたい人はいるってことだ。

やはり検索はYahoo!の方が上か・・?!
日本ではそう思われていた。Yahoo!とgooの覇権争いも終盤に差し掛かっていた。
しかし、頭のいい人はそこで止まらない。Googleという黒船が海の向こうからやって来たのだった。

Googleはgooと同じくロボット型検索エンジンだが、精度、すなわちアルゴリズムが桁違いに良かった。
NTTよりもGreatな賢い人達が作り上げた検索エンジンだった。
さらに、Googleはアメリカのサイトだが、最初から外国語を扱うことを前提としていた。地域に合ったカスタマイズができる仕様だったのだ。日本でもすぐ利用することが可能であった。
少し専門的な話をすると、昔の日本語サイトは主に「Shift_JIS」「EUC-JP」という文字コードで作成されていた。
未だにメールなどでこれらコードを見かけるが、基本的には日本語しか扱えないので、文字化けをよく起こす。当然外国語も取り扱えない。
しかしGoogleは初めから「UTF-8」という多言語を扱える文字コードで作成されていた。
このブログもUTF-8で作成しているので日本語以外の言語を同時に表記できる。您好专家!

インターネットは爆発的、指数関数的に情報が増えた。
それを人力で対応するのは無理があった。Yahoo!は有料登録などを始めたが、時代遅れになった。
数年の戦いの後、日本の検索はGoogle一色になり、皆さんが知ってのとおり、ググる時代になったのだ。
今日では、Yahoo!もgooも、Googleの検索エンジンを使っている。

情報を発信する時代になり、そこから検索の必要性が産まれ、検索ポータルが誕生し、進化し、そのおかげで我々誰もがその時々に必要な情報にアクセスできる時代になった。
そして、有用な情報を発信した者は、それで報酬を得ることも簡単な時代になった。

最後に面白い過去の話を書いておく。
gooのドメインは、goo.ne.jpだ。
実は当時、goo.co.jpというサイトが別に存在した。エロサイトであった。
そのエロサイト、早くから運営していたのだが、後にgooから訴えられたのだ。
エロサイトは閉鎖に追い込まれたようで、理不尽だと嘆いていたのを思い出す..
オトナの事情なのだろう。哀れであった。

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