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【人柱】Yahoo! BBの罠

2013 年 3 月 31 日 コメントをどうぞ コメント

引っ越したので、インターネット回線を引くことにした。
調べてみるとNTTフレッツ光のBフレッツマンションタイプ(VDSL方式)が引けるらしい。
ところで、普通に何かのインフラを引こうと思えば、直接その業者に連絡するものだが、インターネット回線は普通に申し込むと損をする仕組みになっている。
家電量販店などで「インターネットを新規に申し込むと数万円分の商品券がもらえる」などのキャンペーンを見たことがないだろうか?
つまり、普通に申し込むと、商品券やキャッシュバックを得られる権利を失うわけだ。
損は嫌なので、キャッシュバックを受けるための旅が始まった。

価格.comでも事前に調べたが、キャッシュバックの時期はプロバイダによって異なり、全部調べたわけではないが、早そうなのでも数ヶ月はかかるらしい。
金額も高ければ良い、ということではない。使う期間によって、トータルコストが異なるのでExcelなどでシミュレーションが必要になる。

そんな時、たまたま訪れた某家電量販店では、Yahoo! BB 光 with フレッツへの加入で、キャッシュバックが35000円、さらに引っ越したばかりの人や学生はプラス10000円のキャッシュバックがあると言う。
そして一番引かれたのはキャッシュバックまでの時間。一ヶ月程でキャッシュバックされると言うのだ。
価格.comと比較すると、長く続けた場合、金額的には若干の損だが、すぐにキャッシュバックを受け、いつでも契約破棄出来る状態にしておけるのは良い。
早速申し込むと、やはりそこはSoftBank、色々な罠があった。

まず、NTTのひかり電話というのに申し込む必要がある。しかもエースという高い方。電話機なんて持っていないのに申し込みは必須で、かつ二ヶ月は使えと言う。
つまり、数千円は費用が余計にかかる。

さらに加えて、Yahoo! BBの不要なオプション群に大量加入させられる。
NTTでもひかり電話があるのに、さらにBBフォンなる電話をつけられる。意味が分からない。ひかり電話とBBフォン、違いが分かります?
そして、NTTでも付けられたセキュリティオプションが、Yahoo! BBでも付けられる。意味が分からない。
その上、NTTでも付けられたサポートサービスが、やっぱりYahoo! BBでも付けられる。意味が分からない。
他にも目いっぱい不要なオプションを付けられるが、一番厄介なのが、Wi-Fi地デジパックだ。これは解約に5250円取られる。これも加入が必須。ルータもテレビもある人には不要なオプション。
また、BBユニットなるルータが送られてくるが、これを返却するのに、送料は自己負担。NTTのひかり電話ルータは引き取りに来てくれるらしいが。
こうして大量に加入したオプションだが、最大二ヶ月無料だそうだ。最大と言うのは、月初に開通した場合で、月末に開通すると次のほぼ一ヶ月だけが無料期間となる。
この無料期間の間にオプションを切らないと、それからは使わないオプションにまで金を取られる羽目になる。でも解約の電話オペレータにはなかなか繋がらないんだな、これが。しかもNTTでは携帯からも無料でかけられるが、Yahoo! BBへの電話は有料だ。

なお、NTTのひかり電話を解約すると、モデムが新たに送られて来て、それをNTTのひかり電話ルータと交換・返却することになるらしい。
PC=BBユニット=NTTひかり電話ルータ=インターネット
となっていた接続が、Yahoo! BBのBBユニット(実質単なる無線LANルータだしね)も不要となれば、
PC=自己所有ルータ=NTTモデム=インターネット
という接続方法になる。私はそれを見越して、
PC=自己所有ルータ=NTTひかり電話ルータ=インターネット
と当初から接続した。ひかり電話解約後は、NTTひかり電話ルータをNTTモデムに差し替えるだけでいいわけ。
ちなみに、ひかり電話ルータはRV-440NEという型番だったが、初期状態であればモデム(ブリッジモード)として動作するらしいので、自己所有のルータにYahoo! BBのPPPoEの設定をすれば接続できる(二重ルータにならない)。ドデカいモデムだが。
よって、全く使わなかったBBユニットは孫さんに送り返しておいた。

このように、合計45000円のキャッシュバックがあると言っても、実質はどんどん目減りしてしまう。
それを考えると、価格.comのオプション不要というのは、長く続ける人にはいいのかも知れない。

しかし、こういうビジネスモデルってどうなんだろう。
情弱なお金持ちのお年寄りから大量の不要なオプションで金を合法的に奪うのはアリだとは思うけど、情強向けに最初から月に2000円ポッキリプランを出せばウィンウィンじゃね?
解約を前提とした営業や説明、解約やらにかかる膨大な人の手間、時間、コストを考えろよ..と言いたい。

追記:
さて、約束通り開通翌月には35000円のキャッシュバックがされたのだが、引っ越したばかりの人や学生対象のプラス10000円のキャッシュバックがまだだった。
実はこのキャッシュバックは、開通翌月末にアンケートメールが送られて来て、それに返答すると受けられる、ということらしい。
ところが私にはそのアンケートメールが期日を過ぎても送られて来ない。返答にも期限があるので、メールでソフトバンクに問い合わせをしてみた。
ソフトバンクからは「Wi-Fi地デジパックの解約(返却)がされているので10000円キャッシュバックはできない」と返答があった。
これはおかしい。契約する際の担当者の説明では「余計なオプションはすぐに解約してもいい」ということだった。故にいらないWi-Fi地デジパックを付けたのだ。これについては5250円の解約料も取られたし、孫さんへの返却時に送料まで負担している。
ソフトバンクにはそういった経緯を説明するも、「確認する」→「できない」の繰り返しが何度も続いた。さらに「もう一度Wi-Fi地デジパックを契約すればアンケートメールを送る。でも最低半年は使って下さい」などと言ってくる始末。アホか。
メールのやり取りが二ヶ月近く続き(こちらから催促しないと向こうはいつまで経っても返答しない)、担当者も何人も変わって(何度も経緯を説明するはめになった)、「孫正義を出せ」と言うと、「Wi-Fi地デジパック解約料の返金」「プロバイダ料金半年間無料」という条件を出して来た。
言えることは、ソフトバンクという会社は噂に違わず、滅茶苦茶だということだろう。人に嘘をついて契約したのに、返金にも応じない。対応もどんどんたらい回しにし、電話すら寄越さない。「孫正義を出せ」と言わないと何もしてくれない。
こんな目に遭いたくなければ、奴らを避けた方がいいかと思う。

追記2(2013.10.03):
これも書かねば不公平になるだろうから書いておこう。
Yahoo! BBは結局プラス10000円のキャッシュバックをしてくれなかった。そもそもアンケートメールさえ送られてこなかった。
ところがYahoo! BBから書留郵便が突然届き、中に10000円の小為替が入っていたのである。何のサプライズだ?半年使ったから?
奴らの説明では、キャッシュバックはしないという話だったのに、なぜに突然?
貰えるものは貰うが、奴らの管理は大丈夫なのだろうか。貰っておいて偉そうだが、やっぱり滅茶苦茶だ。契約やらキャンペーンがあまりにも複雑すぎて把握しきれないのだろう。

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  1. 2013 年 6 月 8 日 09:53 | #1

    確かに解約前提の「てんぷら契約」ってなんだか合理的ではないですよね・・・
    解約を忘れていた顧客がいれば企業の勝ちなのかもしれませんが・・・

  2. 2015 年 12 月 19 日 18:11 | #2

    私は現在格安SIMとイー・アクセスのADSLですね
    参考になります。

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