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本で語られていることに、住宅購入と賃貸の比較があります。
「住宅購入と賃貸に差はない」と言うのが著者の主張です。
よく住宅会社の営業マンが「家賃を毎月払うくらいなら、住宅ローンを組んで家を買った方がよい」と言いますが・・
著者の根拠は以下の試算に基づいています。
仮に1500万円する家を購入する場合と賃貸する場合で比較します。
<シュミレーション1=お金がある場合>
仮に1500万円の現金を持っていたと仮定します。
家を購入する場合はすぐ買えます。
20年後、家が1/3の価格で売却できたとすると、手元には500万円残ります。
即ち、20年分住んだことと、現金500万円を得たわけです。
では賃貸の場合はどうでしょうか。
賃貸の場合、持っている1500万円を投資に回します。
仮に、年に5%の利益が出たとします。PER20ですから、株でいうと平均値くらいです。
そうするとインカムゲインは75万円/年となります。
買うと1500万円くらいする家を賃貸するとして、仮に月62500円、年間75万円必要だとします。家賃収入の平均も5%と言われています。
そうすると、毎年のインカムゲインで家賃を払えばよいわけですから、20年経った後も1500万円が手元に残るわけです。
もちろん、家を買った場合、家が値上がりする可能性もあります。事実バブルの時代はそうでした。
逆に賃貸のメリットは、比較的自由に、比較的新しい家に移りながら生活を送れます。もちろん毎年必ず5%の利益が出るとは限りません。
従って、メリット・デメリットを把握すると、計算上は同じ、と考えられます。
<シュミレーション2=お金を持っていない場合>
お金がない時に家を買おうと思えば、お金を借りなければいけません。
現在の銀行の長期金利は固定だと5%/年前後のようです。返済期間は20年とします。
返済は金利の複利計算が入るため比較的複雑です。ネット上のシュミレーションを使いましょう。
http://www.miya-shoko.or.jp/interest/interes1.html
計算すると、毎月の返済額は約99000円です。即ち、99000*12*20=23760000円が総返済額です。
先ほどと同じように、20年後に1/3の価格で家を販売出来たとすると、23760000-5000000=18760000円になります。
次に賃貸の場合は、年間75万円ですので、750000*20=15000000円です。
住宅ローンは金利分が損になってしまっています。
もちろん20年と言わず長く住んだり、先ほどと同じようにもっと高く売れることもありえますから、どちらがいいとは一概には言えませんが、必ずしも住宅ローンを組んで家を買うのが「毎月家賃を払うよりもトクである」とは言えません。
営業マンは分かっていて言っているのか、本当にそう信じているのかは分かりませんが、今後日本は間違いなく少子化の一途で住宅価格が簡単に上がるとも思えません。
即ち、お金がない場合でも、どっこいどっこいの結果です。
著者は「住宅を買うのも投資であり、住宅ローンを組むのは借金をしてレバレッジをかけて投資することだ」と言っています。
「家を買う」というのは感情を刺激されやすいことです。
ただ、住宅を買うことも借金による投資ですから、大きなリスクがあることを忘れてはいけません。
※以上ご参考まで・・詳しくは実際に本をお読み下さい※
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