自宅に置いた監視カメラの映像をYouTubeでライブ配信してみた
TP-LinkのTapo C200というWi-Fiカメラがタイムセールで3290円とお安くなっていたので買ってみました。
これ+スマホで簡単に高機能な監視カメラシステムが構築できます。
夜間でもかなり鮮明に撮影でき、置いた空間がほぼ全域見渡せるほど上下左右の首振りまで可能。オマケにマイクやスピーカーまでついている。Wi-Fiが届く範囲に電源さえあればどこでも使える。
この価格でこのスペックは驚異的です。
ちなみに電源はACアダプタです。DC9Vのようでした。これでモバイルバッテリーでも動作可能なUSBのDC5Vとかだったら最強でしたね。
さて、Tapoアプリさえあれば、家の外からでも映像が見られるので便利なんですが、これだとアプリが入ってない端末からは見られません(PCなどからも普通は見られないのですが、裏技としてAndroidエミュレータを入れる方法もあるようです)。
そこで、YouTube Liveと家に置いてあるNASの機能を連動してどの端末からでも見られるようにしてみました。
もちろんヘタすると世界中にプライベート映像が御開帳されてしますので注意が必要です。
【必要な物】
・Tapo C200
・SynologyのNAS(今回はDS220jを利用しましたが1万円ちょっとの1ベイタイプでもOK)
・各種設定にスマホやPC
【手順概要】
1) YouTubeのアカウントからチャンネル設定し、ライブ配信(エンコーダ配信/ストリームキー入手)ができるようにする(チャンネル登録者数は0人でも大丈夫ですが、電話番号認証がいるようです/初回のみ設定完了まで24時間ほどかかります)
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2) Tapo C200の設定をする(通常通りスマホアプリでカメラにアクセスできる状態にしておく)
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3) スマホのTapoアプリからC200のカメラ設定→高度な設定→カメラのアカウントでユーザー名とパスワードを設定する
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4) SynologyのNASのOS(DMS)でSurveillance Stationのパッケージをインストールして起動、IPカメラ→追加→カメラの追加→クイックセットアップ→各カメラ情報を入力(ポートは2020、ユーザー名とパスワードは3で設定の)し、カメラを登録する
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5) Surveillance Station→アプリケーションセンター→ライブビュー→ライブブロードキャスト→1のYouTubeのストリームキーなどを入れて4のカメラを選択しライブをONにして保存
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6) YouTube Liveからライブ配信を開始
これが3000円のYouTubeライブカメラの概念。
まあ回線やら色々入れれば当然3000円ではないけど..
RTSPカメラの映像を、RTMPに変換してYouTube側に送り続ける仕組み、ということ。
もちろん専用機器やサーバを使うか、初めからRTSP対応カメラを使えばいいけど高いのが問題。 pic.twitter.com/kcedj9JqMI— 名言君 (@mugongshan) 2021年2月13日
【Tips】
今回のネタは、簡単に言えば、常時起動しているNASが(スマホアプリの代わりに)カメラのコントロールをしてくれる、ということです。
更に、NASが得た映像をYouTube Liveに送ってくれるわけです。
4のカメラ追加は同じネットワーク上のカメラでなくてもできます。つまり離れた場所にあるカメラも設定できますので、IPアドレス欄にグローバルIPを入れればいいです。
NASは会社にあるけど、カメラは家にある、という状況でも、会社のNASからインターネットを通じて家のカメラを見ることができるわけです。
ただし、接続先カメラを繋いでいるルータで、ポート開放(554と2020)をしておく必要があります。カメラのプライベートIPはカメラのMACアドレスなどで固定していた方がいいでしょう。
ここらへんはお使いのルータで設定しますので説明は割愛します。
私はDDNSを使って、独自ドメインを運用していますので、そのドメインをIPアドレス欄に指定してみたのですが、問題なく設定できました。即ち、固定IPがなくとも運用できます。
ところでスマホのアプリでも外から見られるわけなので、どこかを経由しているんでしょうね。ある意味怖いことではあります。
さて、これでスマホのアプリからしか見られなかった自宅の監視カメラの映像が世界中に公開できるようになりました。
もちろんYouTubeからはカメラを動かしたりはできないので、カメラを動かすにはスマホのアプリが必要です。Surveillance StationでもC200の操作はできないようでした。
この方法の用途は監視だけでなく、ライブビューのシステムとしても使えます。
例えば定点観察カメラやお天気カメラなどにも利用できるでしょう。
3000円程度のカメラと1万円程度のNASがあれば、すぐに運用を開始できます。
繰り返しますが、NASはカメラと違う場所・ネットワークに置いてもいいのです。
最後にこれまた繰り返しになりますが、これはセキュリティ的にも怖い話なので、見られて・聞かれて困るような場合はこういうことはやるべきではないでしょう。あるいはYouTube側で非公開にした方がいいと思います。カメラのマイクもオフにすべきかな。
屋外用のカメラも新発売になるようです!! → 屋外セキュリティWiFiカメラ Tapo C310
自宅に設置した3000円のWi-FiカメラTapo C200を使ってYouTube Live配信。
これで世界中に防犯映像を中継可能。
もちろんよくあるお天気カメラやライブ映像としても使える。
音声も流せる。 pic.twitter.com/d8MKyUvopd— 名言君 (@mugongshan) 2021年2月12日
当然限定公開も、非公開もできるので、自分だけ見ることも可能。
セキュリティ的にも安心。 pic.twitter.com/Ky6jsNv1py— 名言君 (@mugongshan) 2021年2月12日
Tapo C200に限らないんだろうけど、暗視性能すごいよな。
暗くなると自動で切り替わります。カチャって音がする。 https://t.co/tCQB2HIdpf pic.twitter.com/2HFjuFQ3OO— 名言君 (@mugongshan) 2021年2月12日
マイクはオフに#C200 pic.twitter.com/hUiNhuiO0l
— 名言君 (@mugongshan) 2021年2月12日
Enjoy!
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