iPhone / iPad の急速充電を試してみた
iPhone / iPad に高速充電するには、USB PD対応のACアダプタとPD対応のLightning – USB-Cケーブル(USB-Cポートの端末ならPD対応のUSB-C – USB-Cのケーブル)が必要です。
そして端末自体がPD高速充電に対応している必要があります。
PDの対応端末について、結論のまとめ表から書きます。この表にないiPhoneとiPadはPD高速充電に非対応です。
詳細は表より下をご覧ください。
発売年 | 対応端末 | ポート |
2015 | iPad Pro 12.9インチ | Lightning |
2017 | iPad Pro 12.9インチ | Lightning |
2017 | iPad Pro 10.5インチ | Lightning |
2017 | iPhone 8 | Lightning |
2017 | iPhone 8 Plus | Lightning |
2017 | iPhone X | Lightning |
2018 | iPhone XS | Lightning |
2018 | iPhone XS Max | Lightning |
2018 | iPhone XR | Lightning |
2018 | iPad Pro 12.9インチ | USB-C |
2018 | iPad Pro 11インチ | USB-C |
2019 | iPad Air | Lightning |
2019 | iPad mini | Lightning |
2019 | iPhone 11 | Lightning |
2019 | iPhone 11 Pro | Lightning |
2019 | iPhone 11 Pro Max | Lightning |
2020 | iPad Pro 12.9インチ | USB-C |
2020 | iPad Pro 11インチ | USB-C |
2020 | iPhone SE | Lightning |
2020 | iPhone 12 | Lightning |
2020 | iPhone 12 Pro | Lightning |
2020 | iPad Air | USB-C |
2020 | iPhone 12 mini | Lightning |
2020 | iPhone 12 Pro Max | Lightning |
2021 | iPad Pro 12.9インチ | USB-C |
2021 | iPad Pro 11インチ | USB-C |
2021 | iPhone 13 | Lightning |
2021 | iPhone 13 mini | Lightning |
2021 | iPhone 13 Pro | Lightning |
2021 | iPhone 13 Pro Max | Lightning |
2021 | iPad 10.2インチ | Lightning |
2021 | iPad mini | USB-C |
*2021/06/01現在
新しいiPhoneの8/8 Plus/Xが急速(Apple流に言うと高速)充電に対応した、ということなので早速試してみた。
急速充電の規格としては、USB PDのようだ。
AppleではすでにMacBookや12.9インチiPad ProでUSB PDによる電力供給に実績がある。
必要な物はUSB PDに対応したACアダプタ電源とApple純正のLightning USB-Cケーブルである。
今回電源として使ったのは中国地場メーカーのUSB PD対応のACアダプタ。
全体で最大80W出力、USB PD対応のポートは、Type-Cコネクタで、最大20V 3.5Aまで出るらしい。
<テスト結果>
iPhone 8 A1906 → 9.45V 1.45A
iPhone 8 Plus A1898 → 9.49V 1.99A
てことで、確かにしっかり急速充電できた。
つまり、通常の5Vに比べ、9Vとしても約1.8倍速く充電できるってことだ。
iPhone Xも恐らく同じで9V程度の電圧で充電できるだろう。
なお、電源を落としている時には通常の電圧(5V程度)になった。
さて、Qiについても書いておく。
Qiで充電している時に、さらに同時にケーブルで充電するとどうなるか? つまり、ダブル充電。より速く充電されるのだろうか?
はっきりとは分からなかったが、Qiの充電器に電流が流れているのは確認できた。上の方のチェッカーがQi充電器に繋いでいるポートだ。
ただ、ケーブルをiPhoneに繋いだ途端、Qi充電器の電流値がガクンと下がった。
それゆえ効果は不明だが、一応ダブル充電はできているぽい。
ところでこのQi充電器は、非認証ながらQC2.0に対応しており、9Vの電圧で電力を供給できる。Qi側で10Wの出力に対応するため、こういう仕様のQi充電器が多い。
なお、上記のACアダプタは、PDだけでなく、QC3.0にも対応している。日本のメーカーもこういうのをさっさと作ればいいのにね..
ついでにiPad Proでも試してみた。
12.9インチiPad Pro(第1世代) A1584 → 約15.6V 約1.80A
12.9インチiPad Pro(第2世代) A1670 → 約15.6V 約1.86A
10.5インチiPad Pro A1709 → 約15.6V 約2.03A
12.9インチiPad Pro(第2世代)や10.5インチiPad ProからAppleのMacBook用の純正61W(87W)アダプタにも対応しているが、9Vの充電になるとのことだった。しかし、ACアダプタ側が適切な電圧に対応していれば、ちゃんとネゴシエーションしてくれるようだ。
純正の29Wのアダプタだと14.5Vだが、1Vほど高い電圧までiPadでも対応しているということだろう。
つまりサードパーティーの充電器でもいいってことだ。
ちなみに、日本のiPhone 8の認証表示画面には、メキシコの認証が表示されないため、実際の規格は不明。
(iPhone 8 Plus)
メキシコは法律的にこういった表示を義務付けてるんだろうね。
(12.9インチiPad Pro)
Android系は主にQC規格による急速充電が多いですが、AppleはUSB PDを採用。QCはクアルコムの規格だからね..
正規のUSBから外れたLightningってのが引っかかるが、まあ正統な方式かと。サードパーティー製の充電器にも対応したわけだから、よしとしよう。
次回iPhoneではせめて付属品として、Lightning USB-Cケーブルを付けてほしいところ。別に買うと高いからね。
てことで、ちょっとお金はかかりますが、より速く充電したい人にはおススメです。
今後はぜひiPhoneでも急速充電ライフをお楽しみ下さい。
追記(2017/11/14):
iPhone Xでは何故か急速充電ができなかったです..?!
追記(2017/11/15):
手元に2台別のiPhone Xが届いたので、その2台でも試したところ、今度はしっかり9.47Vで急速充電できました。
iPhone X A1902 → 9.47V 1.74A
失敗したのとの違いは電池の残量.. 残量が少ない2台は9Vで充電できました。
ひょっとしたら電池残量が多いと急速充電しない仕様?!
そこで充電を続けると.. 80%を超えたところで急速充電が終わり、5Vくらいに下がりました。
ってことで、高速充電モードは80%まで、ってことのようです。
あとやはり急速充電だけに本体は結構熱くなります。
追記(2018/05/13):
今年2018年3月に出た新型のiPad(第6世代=A1954)でも高速充電を試してみましたが、どうやら非対応のようでした。残念!
ところで、2018年秋頃発売の新型iPhoneでは急速充電対応のLightning USB-Cケーブルと充電器が付くという噂がまた出ていますね。
追記(2018/09/13):
結局充電周りは新しいiPhone XSやXS Maxでも同じままでした。
追記(2018/09/29):
急速(Apple曰く高速)充電、XS / XS Max でも検証済。
同じくPDの9V強で8やXと同じ。
75%切るくらいで急速充電モードになる。80%超えるとモード終了。しかし、MaxはiPad Proみたく15.6Vでよかったのでは?
無印iPadも急速充電に対応して欲しいもんだぜ。
1枚目がXS / 2枚目がXS Max pic.twitter.com/Et7EuqRRw1
— 名言君 (@mugongshan) 2018年9月29日
追記(2018/10/26):
iPhone XR の高速充電、他のと同じでした。
70%位を下回ると9V強で充電になります。
80%超えた位で5Vに戻ります。 pic.twitter.com/5CUFD6ZgEu— 名言君 (@mugongshan) 2018年10月26日
追記(2018/11/08):
2018年の新型iPad Proが発売されたので早速充電周りをチェック。
今回のiPad ProはとうとうUSB Type-C(AppleはUSB-Cと表記する)コネクタが採用!
まず、11インチも12.9インチも両方ともPDに対応したACアダプタが同梱されている。両方とも全く同じアダプタであった。
但し、このアダプタは、最大9V 2Aの18W出力。よって充電力はさほど高くない。
2018年の新型iPadが発売。
今回のiPadはとうとうUSB Type-C(USB-C)コネクタが採用された!
11インチも12.9インチも両方ともPDに対応したACアダプタが同梱されている。両方とも全く同じアダプタであった。
但し、このアダプタは、最大9V 2Aの18W出力だ。よって充電力としてはさほど高くない。 pic.twitter.com/WpB4ncDU6D— 名言君 (@mugongshan) 2018年11月8日
試したところ、他のPD対応のACアダプタもこれまで通り使えるようだ。
その場合、15.3Vの30Wくらいまで出ていたので、より速く充電したいのであれば、MacBookや他社のACアダプタを使うといいだろう。
なお、PD対応した他社品のType-Cケーブルも使えた。
ただ、なぜか充電が始まらないこともあり、不安定であった。これはiOSが原因かも知れない。
新型iPad(12.9 3rd)を充電してみた。
1枚目、純正ケーブルと純正アダプタ。
2枚目、純正ケーブルと他社アダプタ。
3枚目、他社ケーブルと他社アダプタ。
とりあえずPD対応してれば高速充電いけそう。
ただ不安定な所がある。 pic.twitter.com/QE9MGS58tX— 名言君 (@mugongshan) 2018年11月9日
追記(2019/04/01):
2019年版、iPad Air、iPad miniの両方とも急速充電に対応していました!
出たばかりのiPad Air / mini 2019年版は、Appleで言うところの高速充電🔋に対応してました!
15.6Vくらいまでいけるので、30Wくらいで充電できます🔌。付属のACアダプタやケーブルじゃ無理なので、PD対応のアダプタと、これからサードパーティからも出るUSB-Cケーブル買って下さい! pic.twitter.com/4VQWRbhhrB
— 名言君 (@mugongshan) 2019年4月1日
追記(2019/04/11):
今更ながら、iPad Pro 11インチからiPhone 8 Plusに充電。
ケーブルはApple純正のC-Lightning。
予想通り、PDの充電はできませんでした..
ただ、5Vとはいえ、1.5Aくらいは出ていました。 pic.twitter.com/ESzGFtm8Hv— 名言君 (@mugongshan) 2019年4月11日
追記(2019/09/25):
2019年のiPhone、iPhone 11シリーズでも念のためチェック!
まー最早 当たり前田のクラッカーですが、iPhone 11、11 Pro、11 Pro Maxの全てで高速充電を確認しました。
今までと同じで18Wぽいですが、Maxは電流も高かったので、もっといってるのかも..#iPhone pic.twitter.com/GYVTaxWyBc
— 名言君 (@mugongshan) 2019年9月25日
さあ、9月末発売の2019年廉価版の10.2インチiPadで急速充電は対応するのか?! 仕様見る限りでは非対応ぽい。ProやAirと差をつける作戦か..?
追記(2019/10/03):
2019年の廉価版iPad 10.2インチ(第7世代)は、やはり高速充電非対応でした。値段に差があるしね.. まあでも欲しかったよな。
iPad 10.2インチ (2019)をようやく入手。早速PD充電チェック。公式ページにも高速充電と書いてないので期待はしてない。
まずはグレタに対抗?し、CO2を大量消費させ70%代に。80%超えるとPDにならんからね。
結果やはりPD充電はできませんでした!残念!!こういう所で差をつけてきやがる..#iPad #USB pic.twitter.com/uDRoLfIjIw— 名言君 (@mugongshan) 2019年10月3日
追記(2020/04/02):
最新の iPad Pro 2020 11/12.9インチ。
最早当たり前ですが、普通にPD高速充電できました。 pic.twitter.com/PSv4VCjicr— 名言君 (@mugongshan) 2020年4月1日
追記(2020/04/29):
iPhone SE(第2世代)で高速充電を試しました。
iPhone SE
最早当たり前ですが、PD充電器できました。
写真は12Wくらいですが、最大18Wと思われます。 pic.twitter.com/1Maw3oM8hK— 名言君 (@mugongshan) 2020年4月28日
追記(2020/09/20):
2020年9月発売の廉価版iPad 10.2インチ(第8世代)が届いたので高速充電を試しました。
20WのACアダプタとType-C=Lightningケーブルが付属しているにも関わらず、何と高速充電に非対応。
あくまでAirやProと差を付ける戦術のようです。ちょっと呆れちゃうな.. ガッカリだよ!!
廉価版のiPad 10.2インチが届いたので充電テスト。
今回から廉価版もUSB-C to Lightningケーブルと20Wのアダプタが付属。
だから高速充電できると思い込んでた。
iPhoneだと80%の電池容量を下回ると高速充電になる。
しかし、このiPadは高速モードにならない.. 5Vのまま。
まさかの非対応!?#USBPD pic.twitter.com/KHiuspQ6Lx— 名言君 (@mugongshan) 2020年9月19日
追記(2020/10/24):
iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPad Air(第4世代)の高速充電を試しました。問題ありません。
ただね、充電器を付けないのはいかがなものかと。だってType-Cでしょう?久しぶりに買い換えた人は充電器持ってないでしょう。
あと、言われてたような強化版のケーブル付属はありませんでした。
最早当たり前ですが、高速(急速)充電対応を確認しました。
USB PD
iPhone 12 / 12 Pro
iPad Air 第4世代まあとは言え、iPad 第8世代(2020 無印)はPD高速充電に対応してなかったからね! pic.twitter.com/3IXpKnTaht
— 名言君 (@mugongshan) 2020年10月23日
追記(2020/11/13):
iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Maxが届いたのでチェックチェック。まあ結果は分かってましたけどね..
またまたもはや当たり前のiPhoneの高速充電。
画像は、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Max、の順でございます。
やっぱり9Vですね~
前も言ったけど、Maxは15Vとかでもええんちゃうの? pic.twitter.com/7zKSdFMfEI— 名言君 (@mugongshan) 2020年11月13日
追記(2021/06/01):
2021年版のiPad Proをチェック。単なる念の為..
つい先日発売された2021年版のiPad Pro 11インチ/12.9インチで高速充電を試してみました。
11インチは約15Vで約2A、約30W。
12.9インチは約15Vで約2.5A、約37.5W。
どちらもバッテリーが50%を下回った状態で試してこんな感じでした。 pic.twitter.com/rZS0p9nXF2— 名言君 (@mugongshan) 2021年6月1日
追記(2021/09/24):
2021年の無印iPad(第9世代)、新型iPad mini(第6世代)、そしてiPhone 13シリーズの高速充電を確認。
何ととうとうiPad 10.2インチも高速充電に対応! やった~!
遂に廉価版の無印iPad(第9世代)が高速充電に対応!
15Vでいけました。付属のアダプタは9Vまで。第8世代ではケーブルや充電器は高速充電対応だったのに、肝心の本体は何故か非対応だった。 pic.twitter.com/EeAiJhfdbP
— 名言君 (@mugongshan) 2021年9月24日
iPad mini(第6世代)は当然高速充電に対応。
(こちらは第5世代でも対応していたけど)ポートもようやくUSB Type-Cになったのでミニファンの方は良かったですね。 pic.twitter.com/SuRjPJmZ7h
— 名言君 (@mugongshan) 2021年9月24日
iPhone 13シリーズもいつものごとく全てが高速充電に対応してます。
面倒臭いので写真は2つのみ(miniとPro Max)。ただねーPro Maxでも相変わらず9Vまでの様だったのが残念。 pic.twitter.com/QjmTDTzxyv
— 名言君 (@mugongshan) 2021年9月24日
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