つい最近、勤務先で、入ったばかりの中途採用の人が辞める騒ぎがあった。
いい辞め方ではなかった。
神田昌典によると、辞める時にこそ会社の、そしてその人の本質的な部分が出るらしい。
実は私は何度も転職している。ジョブホッパーである。
その時々で辞める理由は色々あったが、会社がとにかく嫌になり辞めたのは前職だけだ。
私は一部上場企業の子会社に2社ほど正社員で働いた他、中小企業でも何社か勤めたことがある。
前職は中小企業だったが、その業界では割と有名な会社で、業界の古参会社の一つだった。
残念な事にその古さが仇になり、近年は業績が下がり、社内のモラルやモチベーションが大幅に低下していた。なお、ボーナスは全くと言っていいほど出てなかった。
しかし、折からの不景気で、職を求める人は少なくない。社員が辞めてもいくらでも代わりがいて、構わないと思っているようだった。
前職では入社早々直属のボスに嫌われた。理由がよく分からなかった。
私のボスはその会社の古参で、私と歳がさほど違わないにも関わらず、経営陣の末席に入っていた。
しかし、社内経験は豊富だが、その仕事本来の経験は不足していた。ひょっとすると、劣等感があったのかも知れない。高校を出ていないともっぱらの噂だった。彼のいない飲み会の席で誰となく「アイツは中卒なんだよ~」と何度か聞いた。
社長の犬で、現場を知らないため、上司にしたい人ランキングで間違いなく上位に来ないであろう人であった..
信頼関係が成り立たなかった。
人の悩みは健康、金銭、人間関係に集約される。
前職は人間関係が最悪だった。
ボスとの関係以外でも色々面倒な人間関係が多かった。刺青をした社員が跋扈しており、私は入って早々辞めたくなり、転職活動を始めた。
しかし、世間の風は冷たく、面接すらなかなか決まらなかった。
それから私は耐えた。
社内で仕事をこなしつつ、周りが見切りを付けて去って行くのを見ていた。それでも耐えていた。
唯一の救いが、社内の友人だった。彼とはよく呑みに行き、愚痴を言い合った。
傷を舐めあっていた..
時に手段を選ばず、恥を忍んで古い知り合いに連絡を取り、新天地を求めたが、転職はタイミングだ。なかなかなかった。
転職する場合、まず履歴書などの書類を通常送るが、企業も大量の応募書類と格闘しているのだろう、面接に辿り着けないことが殆どだった。
私は転職が多く、その都度何度も面接をこなしており、かなり面接慣れしてる方だ。業界での経験もそれなりにある。面接まで行ければ自信はあった。
前職に勤めて約1年半、耐えながら少しずつ転職活動を続けた結果、ようやく次々に面接のチャンスが訪れた。
そしてほぼ同時期に3社から内定をもらった。そのどれもがやってみたいと思う会社だった。
1社は年商数百億の大手。提示された給与は十分過ぎるほど。もう1社は小さい会社だが、アットホームな様子で、人間関係に疲れた私には魅力的だった。
しかし結果としてその2社をお断りし、今の会社に決めた。
地理的条件やバランスが決め手だった。
ここで転職したい人に言いたいのは、嫌でも何でも、基本的に次が見つかるまでは耐えて欲しいということだ(生きる死ぬなら話は別だ)。
シャープの早期退職者へのアンケートだと、多くが辞めた後も次が決まってないらしい。
可能であれば次が決まってから辞めるのが吉だ。
会社にムカついている人は、一旦クッションを置いて、意地でも居座ってサラリーマンしながら次を探して欲しい。
すぐに反応してはダメだ。死んだ目をしてそのまま流し、振り返って冷静に見つめる。そして淡々と処理し、粛々と転職活動を続けて欲しい。
さて、私が前職の先輩から言われたのは、「どこに行っても同じ」だ。つまり、転職してもしょうがない、変わらないということである。
ある意味正しいのだろうが、当たり前だが転職すると人生が変わることが多い。
新しい環境、新しい人。場が変わるのだから当然だ。
彼は私たちと同じように会社に不満を持っていた。その先輩は自分で嫌な所に自らの人生を捧げるのだろうか。
どこに行っても同じ、とは、自分に言い聞かせていたのかも知れない。
いくつもの会社を渡り歩いた私だからこそ断言するが、会社それぞれに人の扱いが違う。給与や待遇だけでなく、社員に対する意識が違うのだ。
くれぐれもどこに行っても同じなどと思って諦めてはいけない。
自分を高く買ってくれるところを探そうよ。
長らく使っていたサーバ・・ロリポップから、ブロガー御用達のエックスサーバーに移転しました。
移転の際、参考にしたサイトはこちらとこちらです。
心なしか速くなった感じ。エックスサーバーはメモリが192GBもあり、データベースにはSSDを使っているので速いとの評判です。
移転では特に大きな問題は発生しませんでしたが、データベースのsqlファイルをインポートしようとすると「CREATE DATABASE IF NOT EXISTS」のエラーが出ました。
それはこちらを見てさくっと解決できました。
星野 邦敏,大胡 由紀,吉田 裕介,羽野 めぐみ,リブロワークス 技術評論社 2016-07-15
最近は、SSL化が無料になったので移行後ついでにSSL通信をデフォルトにしました。
今後は、全ての通信が暗号化されるので安心閲覧、安心コメントできます。仮に会社でこのブログを見ても、管理者にも何を見たのか、どのページを見たのかバレません。分かるのはこのページのIPアドレスのみです。
どこかに何らかのエラーが発生していたら教えて下さい。
今後ともよろしくお願いいたします。
タイトルがウソになってしまいました..
Apple TVやiPadなしで、HomeKit対応家電を家の外からSiriでリモート操作できないかどうしても試したくて、買ってしまいました..
中国メーカーがアメリカで売っているスマートプラグ「Koogeek Home」。
割引クーポンが配られており、ポチりました。初めてのIoT..
思っていた以上に操作は簡単。
なるほど、こういうのって、iPhoneを経由して、こうやって対応デバイスをWi-Fiに接続するのだと感心。
今のWi-Fiってどこもパスワードがいりますよね?iPhoneはこのコンセントをアクセスポイントではなく、Wi-Fi対応のデバイスとして認識するので、このネットワークに繋ぎなさいと半自動でやってくれるんです。
ネットワークに繋いだら、後は簡単。
iOS 10から標準になったHomeアプリを使って、このコンセントとペアリングすればおしまい。
普通にタップしても、Siriで音声コントロールもこの時点でできるようになる。
ここまでは普通である。
ここからがどうしても試したかったこと。
Apple TVやiPadというハブなしで、家の外から操作できるのか?
公式にはもちろんできない。だが、家のネットワークとVPNで接続すればいけるのではないか?
もちろん自分が人柱になりたくないので、ググりまくった。しかし、英語圏も含め答えはなかった..
家の外は寒いので、iPhoneのWi-Fiをオフにし、4GのネットワークからVPN接続。
OpenVPNで、iPhoneなので、TUNしか対応していない。
結果は・・
ダメでした。
「すべてのアクセサリが応答がありません。リモートアクセスが設定されていません。」
となります。
これはTUNだからなのか、それともそもそもiPhoneは当然4G経由のVPN接続であることは分かるはずなのでダメなのか不明。
家電操作はかなりの重要な部分でセキュリティ的に危ないのは分かる。万が一ハッキングされて、外から、場合によっては中国から我が家の家電が勝手に操作されるのは怖すぎる。
まあでも結局はApple TVを買わせたいだけなのかも知れない。
しかし、日本はクソですねえ..
バブル世代の能力の無さと氷河期世代の人材不足のツケでしょうな。
名も無き中国メーカーが、Appleと付き合っているに、日本企業はどこに行っちゃったんですかね?!
IoTでも日本が負けることがもう確定した感じですね。
さて、このスマートプラグ、何に使いますかね..
電子メールは登場してもうかなり時間が経つし、未だによく使われているが、暗号化が進んでない。
(Googleは一度メールに置き換わるGoogle Waveというのを作ろうとしていたが大失敗した)
受信や送信には大分使われるようになっているが、メール自体の暗号化はほぼない。
メールの暗号化の方法、そして暗号化箇所はいくつかある。
一番使われているのは、プロバイダなどのサーバとパソコン間の暗号化。これはかなり普及している。
APOPやPOP3s、SMTPsなどだ。
一般のプロバイダのメールでも使えるところが増えている。
しかし、ちゃんと意識して設定しないと、初期設定のままだと暗号化されない。
次にサーバから相手サーバへの暗号化。これはGoogleが詳しい。
暗号化して自分のメールサーバにメールを送っても、そのメールが今度はインターネットを経由して相手先のサーバに送られる際に、傍受されることがある。
そのため、インターネットの通信経路間も暗号化する必要がある。
これはメールサーバ対メールサーバのことなので、ユーザがコントロールするのは難しい。
最後が今回テーマのメール自体の暗号化だが、これは殆ど使われてない。
通信途中の暗号化がしっかりされていればと思うが、一般ユーザーは確認できない。
また、サーバ管理者やプロバイダが悪だったら?!
メール自体の暗号化はそれを解決する。
ようは、メール自体が暗号化されてさえいれば、プロバイダのメールサーバとの通信や、メールサーバ同士の通信で傍受されても、盗み読むことが難しいので、送信者と受信者にとって安心できる。
手間は若干かかる。
電子署名や暗号化に使う、電子証明書が必要になる。相手に信頼されるには認証局に認証された証明書が望ましい。
無料だと、Comodoのがあり、私も使ってる。
そして、Outlookなど、普通のメーラーソフトは大抵対応している。
覚えておこう!!
こちらから送るメールの暗号化には「相手」の証明書がいる(相手から電子署名付きメールをもらう)。
相手から送られるメールの暗号化は「自分」の証明書がいる(相手に自分の電子署名付きメールを送る)。
お互いに、自分の電子証明書をパソコンにインストールし、一度電子署名したメールを送りあえばいい。そのメールが傍受されても公開鍵暗号なので問題ない。
メールの暗号化は新しい技術ではないが、普及しないので書いた。
特にビジネスで普及して欲しいものだ。
中国当局に、日本企業の機密は相当抜かれているはず。まあ今や盗む必要があるほどの機密もないのかも知れないが..
ネット、取り分けセキュリティに疎い経営者は多いと思う。
情報戦で負けたらまず勝てない。
やっぱりUSBのことをまだまだ理解してないと感じた。
理由は、規格が沢山あり、さらにはコネクタ形状にも規格が色々あり、もっと言うと主に充電などに使う給電能力も規格がいくつかあるためだ。
USB 3.1やUSB Type-Cの規格と、その問題について調べてみた
さまざまな機器で採用が広がっているUSBですが、その一方でUSB関係の表記・規格が増えすぎていてわかりにくいというのも事実です。
そんなUSB関係の表記・規格ですが、以下の3つに分類することが可能です。
① USBの世代に関する規格
② USBの形状に関する規格
③ USBの給電に関する規格
これだけゴチャゴチャしていると表にまとめるのも大変。
一応無理やりまとめてみたのが下記の表である。
種類・世代 |
通信速度 |
通常給電 |
USB BC給電 |
USB PD給電 |
USB 2.0 (C to C) |
480Mbps |
1.5A 5V(3A 5V) |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 2.0 (その他) |
480Mbps |
0.5A 5V |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 3.0 (C to C) |
5Gbps |
1.5A 5V(3A 5V) |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 3.0 (その他) |
5Gbps |
0.9A 5V |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 3.1 Gen1 (C to C) |
5Gbps |
1.5A 5V(3A 5V) |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 3.1 Gen1 (その他) |
5Gbps |
0.9A 5V |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 3.1 Gen2 (C to C) |
10Gbps |
1.5A 5V(3A 5V) |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
USB 3.1 Gen2 (その他) |
10Gbps |
0.9A 5V |
1.5A 5V |
最大5A 最大20V *要E-Marker |
*C to Cとはケーブルの両端ともType-Cであることを表す。例えば、片方がStandard-Aコネクタもう片方がType-Cコネクタのケーブルだと、正規の規格としては0.9Aまでとなるが、守られておらず、問題になっている。なお、変換アダプタなどを使い、間に別のコネクタが入るとC to Cとはならない。
USBの世代規格としては通信速度(じゃあ3.0と3.1 Gen1の差は何なんだと聞かないで下さい..)のこと、コネクタ形状については本当にゴチャゴチャしすぎているが、今後はType-Cに統一されていくであろう、ということで理解されたい。
給電能力については、USBだけの問題ではなく、電源や端末にも対応が必要なので、PDがどこまで普及するかは分からない。現状だとQCなどの別の規格も乱立しているし。
ここを見ると、3.1じゃないとPDに対応しないように見えるが、USBの公式ページだとPDは2.0でも対応するようだ。ここにもそうある。詳細はここ。
ここは勘違いしやすい点だ。なので上記の表でも、USB PDは世代規格とは別にした。
ただし、コネクタ形状によっては、PDの最大20V 5AのProfile 5には対応しないようだ。また、もちろんだが既存のケーブルでPDは使えないので、対応したケーブルが必要となる。現時点で、給電PD 20V 5Aでかつ、データ転送3.1 Gen2にも対応した製品は少なく、これくらいかも知れない。
いずれにしろ、電圧はともかく、電流を上げるのであれば、抵抗値の低い、太いケーブルを使用すべきだと思う。
<参考>
USB Type-CとUSB 3.1、Thunderbolt 3、DisplayPort など
乱立するスマホ向け急速充電の規格について調べてみた
一部のQuick Charge 3.0対応USB Type-C充電器がケーブルを破壊する話
Type-Cポリスの憂鬱
USB Type-C 規格と試験のポイント
「USB Type-C」問題と安全に使える製品のまとめ―規格の解説やチェック方法など
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