中国のPM2.5をJSONで取得する
中国の改革開放では「富めよ栄えよ」が強調され、環境破壊が顧みられることはありませんでした。
資源を大量消費し、汚染物質を垂れ流す様は、まるで「生命を金に換える」行為です。
そして、近年、その影響が日本にも「越境汚染」という形で及んで来ています。
今年に入ってからは、九州を中心にPM2.5の飛来が騒がれているのは記憶に新しいところです。
九州各地ではPM2.5の数値が公表されています。
データは自治体ごとにバラバラですが、有志が現在値を調べられる地図や飛散量のJSON形式ファイルを公開して下さっています。
さて、PM2.5の多くは中国から海を越えて飛来して来ていると考えるのが自然です。
とするなら、中国の汚染状況を察知すれば、(数日のタイムラグはあるにせよ)日本にもいずれその影響が及ぶことが予想されます。
中国のPM2.5のデータは、ウェブ上でも散見できるのですが、再利用が容易なJSONやXMLは見つけることができませんでした。
本来であれば、中国の当局か有志が作ってくれればいいのですが、残念ながら中国人にそんなことは期待できません。
そこで、中国各地のPM2.5の最新状況を表示するJSONを公開します(1時間に1回自動更新しています)。
今のところ、北京(Beijing)、上海(Shanghai)、杭州(Hangzhou)、広州(Guangzhou)、深圳(Shenzhen)、東莞(Dongguan)、大連(Dalian)、青島(Qingdao)、西安(Xian)、成都(Chengdu)、香港(HongKong)のデータになります。必要な都市があったら増やしますのでご連絡下さい。
お役に立てればと思います。あくまで自己責任の元、お使い下さい。
それと重要なことですが、この数値はAQI(Air Quality Index)と呼ばれる、主にアメリカで使われている大気汚染指数です。
日本で一般に使われている「立方マイクログラム(μg/m³)」表記とは異なりますのでご注意下さい。
AQIでは、0-500の指数で表され、数値が高くなると汚染が進んでいるということになり、100を超えたら要注意です。
AQIは500までしかないにも関わらず、北京では何と900を超えた日もあったんだそうです。
AQIについては北京の在中国日本国大使館が詳しく説明しています。
なお、元データはここから取得しています。
アジア全域の大気汚染地図もあるので、普通に汚染具合をチェックするには最適です。
追記(2015/01/06):
中国各地のPM2.5の最新状況を表示するJSONを利用した、シンプルなブログパーツ例です。
追記2(2016/11/05):
諸事情によりサポートを止めます。申し訳ございません。
最近のコメント