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【転職します】「どこに行っても同じ」は本当か?

2017 年 2 月 17 日 コメントをどうぞ コメント

つい最近、勤務先で、入ったばかりの中途採用の人が辞める騒ぎがあった。
いい辞め方ではなかった。
神田昌典によると、辞める時にこそ会社の、そしてその人の本質的な部分が出るらしい。

実は私は何度も転職している。ジョブホッパーである。
その時々で辞める理由は色々あったが、会社がとにかく嫌になり辞めたのは前職だけだ。

私は一部上場企業の子会社に2社ほど正社員で働いた他、中小企業でも何社か勤めたことがある。
前職は中小企業だったが、その業界では割と有名な会社で、業界の古参会社の一つだった。
残念な事にその古さが仇になり、近年は業績が下がり、社内のモラルやモチベーションが大幅に低下していた。なお、ボーナスは全くと言っていいほど出てなかった。
しかし、折からの不景気で、職を求める人は少なくない。社員が辞めてもいくらでも代わりがいて、構わないと思っているようだった。

前職では入社早々直属のボスに嫌われた。理由がよく分からなかった。
私のボスはその会社の古参で、私と歳がさほど違わないにも関わらず、経営陣の末席に入っていた。
しかし、社内経験は豊富だが、その仕事本来の経験は不足していた。ひょっとすると、劣等感があったのかも知れない。高校を出ていないともっぱらの噂だった。彼のいない飲み会の席で誰となく「アイツは中卒なんだよ~」と何度か聞いた。
社長の犬で、現場を知らないため、上司にしたい人ランキングで間違いなく上位に来ないであろう人であった..
信頼関係が成り立たなかった。

人の悩みは健康、金銭、人間関係に集約される。
前職は人間関係が最悪だった。
ボスとの関係以外でも色々面倒な人間関係が多かった。刺青をした社員が跋扈しており、私は入って早々辞めたくなり、転職活動を始めた。
しかし、世間の風は冷たく、面接すらなかなか決まらなかった。

それから私は耐えた。
社内で仕事をこなしつつ、周りが見切りを付けて去って行くのを見ていた。それでも耐えていた。
唯一の救いが、社内の友人だった。彼とはよく呑みに行き、愚痴を言い合った。
傷を舐めあっていた..

時に手段を選ばず、恥を忍んで古い知り合いに連絡を取り、新天地を求めたが、転職はタイミングだ。なかなかなかった。
転職する場合、まず履歴書などの書類を通常送るが、企業も大量の応募書類と格闘しているのだろう、面接に辿り着けないことが殆どだった。
私は転職が多く、その都度何度も面接をこなしており、かなり面接慣れしてる方だ。業界での経験もそれなりにある。面接まで行ければ自信はあった。

前職に勤めて約1年半、耐えながら少しずつ転職活動を続けた結果、ようやく次々に面接のチャンスが訪れた。
そしてほぼ同時期に3社から内定をもらった。そのどれもがやってみたいと思う会社だった。
1社は年商数百億の大手。提示された給与は十分過ぎるほど。もう1社は小さい会社だが、アットホームな様子で、人間関係に疲れた私には魅力的だった。
しかし結果としてその2社をお断りし、今の会社に決めた。
地理的条件やバランスが決め手だった。

ここで転職したい人に言いたいのは、嫌でも何でも、基本的に次が見つかるまでは耐えて欲しいということだ(生きる死ぬなら話は別だ)。
シャープの早期退職者へのアンケートだと、多くが辞めた後も次が決まってないらしい。
可能であれば次が決まってから辞めるのが吉だ。
会社にムカついている人は、一旦クッションを置いて、意地でも居座ってサラリーマンしながら次を探して欲しい。
すぐに反応してはダメだ。死んだ目をしてそのまま流し、振り返って冷静に見つめる。そして淡々と処理し、粛々と転職活動を続けて欲しい。

さて、私が前職の先輩から言われたのは、「どこに行っても同じ」だ。つまり、転職してもしょうがない、変わらないということである。
ある意味正しいのだろうが、当たり前だが転職すると人生が変わることが多い。
新しい環境、新しい人。場が変わるのだから当然だ。
彼は私たちと同じように会社に不満を持っていた。その先輩は自分で嫌な所に自らの人生を捧げるのだろうか。
どこに行っても同じ、とは、自分に言い聞かせていたのかも知れない。

いくつもの会社を渡り歩いた私だからこそ断言するが、会社それぞれに人の扱いが違う。給与や待遇だけでなく、社員に対する意識が違うのだ。
くれぐれもどこに行っても同じなどと思って諦めてはいけない。
自分を高く買ってくれるところを探そうよ。

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カテゴリー: 仕事 タグ:
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